「時間と空間の話?」「違う違う、小説の話」
随分と間を置いてしまいました。
お久しぶりです。
世はGWとかで浮かれポンチしてますね。
浮かれポンチとかいつの時代の表現何でしょうか。謎ですね。
さて、お約束通り少々拙著のSF刑事小説『T.T.S.』について少しばかり書いて行きます。
お付き合い願います。
『T.T.S.』
https://ncode.syosetu.com/n7591cj/
※「小説家になろう」さんに跳びます。
そもそも『T.T.S.』ってなんぞ?
『T.T.S.』の始まりは、私が中学生の時に「読みたい!」と思ったSF刑事ものの本です。
まあそんなもんはこの世になかった訳ですが、「ないなら作りゃいっか」なんて考え出したのが運の尽き。
気付けば10年以上に渡って私はこの物語の世界の虜になってしまいました。
舞台は2166年という、150年近く先の未来、世界初のタイムマシン《TLJ-4300SH》が完成した世界です。
今まで空想の産物でしかなかったタイムマシンが手に入った事で、人々の中である恐怖感が蔓延し始めます。
ターミネーター2等でもネタになっている、いわゆる『親殺しのパラドックス』です。
学術上では、「近似世界線にシフトするだけで、元いた世界線には何の影響も及ぼさない」とされるこのパラドックスですが、検証可能になったとなると、話は変わります。
机上の空論が現実の前にあっさりひれ伏す可能性もある訳で、そうなっては実害を伴う事は必至です。
そんな中、恐ろしい事が起こります。
自ら“公共の敵”と称される事も厭わぬ組織が、《TLJ-4300SH》の設計図と設計者を奪ってしまうのです。
文明の大輪に付いた棘、《薔薇乃棘》と名乗った彼等は、世界中に「自分達の存在の意味を考えて欲しい」と投げ掛け、ある組織への挑戦状を叩き付けて声明を締め括ります。
挑戦状を叩き付けられたのは、ICPOが秘密裏に組織していた時空間事件対策本部。T.T.S.(Time Trouble Shooters)でした。
T.T.S.は薔薇乃棘に対し徹底抗戦を明言。
かくして、世界はT.T.S.と薔薇乃棘の時間も空間も超えた抗争に巻き込まれて行きます。
何でそんな話を書いたのか?
前述の通り、T.T.S.を書き始めたのは、私が読みたい物語がまだこの世になかったから、です。
では、何故タイムマシンなのか?
タイムマシンと言えば、SFの代名詞と言っていい、使い古された代物です。
H.G.ウェルズと言う偉大な作家が描いて以降、多くのクリエイターがタイムマシンを描いて来ました。
ですが、そもそもタイムマシンとは空想の産物。
まだ誰も想像した事のないタイムマシンは創れないものだろう?
仕組みそのものを緻密に作り込むのではなく、根底概念を丸々刷新する様なタイムマシン。
そんな物が創れたら、もしかしたら人類は、思い描くよりもずっと手近にタイムマシンを手に出来るのではないか?
我ながら傲慢な考えではありますが、その一念でタイムマシンを取り扱うと決めました。
さてさて、今回はここまで。
私のブログなので私のリズムでの更新にはなりますが、出来るだけ間を空けず細かく更新して行こうと思います。
続きはまた今度。